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はじめに

Introduction

当院の特色

当クリニックの理念は、患者様一人ひとりを的確に診断し、それぞれに合わせた最良の治療を行なうこと、世界最高レベルの医療を安全かつ確実に提供することです。
以下、3つの項目に分けて説明します。

当院の特色

確かな治療技術

20年を超えて培われた経験と技術を受け継ぎながら、世界最先端の不妊治療を提供しています。ARTの治療レベルは、半分は卵巣刺激法の計画や移植方法の選択といった部分に依存しますが、もう半分はラボの品質に依存しており、培養士の技術や胚の培養環境は非常に重要です。将来人間になる命を預かっているのですから、ベストな環境で卵を扱う必要があるのは当然です。

(1) 徹底した教育システム

当院のスタッフは、教育要項に基づき教育が行われています。特に培養士は約3年間の訓練を受け、一人前の培養士として実践に望みます。シニアからの指導は、開業以来受け継がれてきたノウハウを含め、徹底した指導体制できめ細やかな指導を受けます。

(2) 常に進化し続けます

ARTの老舗として確立した経験や技術に甘んじることなく、日々新たな知見を取り入れ、新しい材料を用いた試験なども行いながら技術の向上を目指しています。月に1回、4つのHARTクリニックを結んでオンラインミーティングを行い、論文の抄読会や学会発表の報告を通してディスカッションを行い、スタッフ全員で知識のbrush upに励んでいます。

患者様個人に合わせたオーダーメイドの治療

人の顔が一人一人違うように、卵巣もまた個人差があり、画一的な方法で皆がうまくいくようなやり方はありません。当院では世界のスタンダードである卵巣刺激法を主に行っていますが、それにも何種類かの方法があり、前周期での準備や注射の種類を含めると多様な選択肢があります。その中からその人にあったやり方を見極めることが良好な卵子を得る上で最も重要です。

(1) 副作用を最小限に、かつできるだけ多くの卵子をとる

刺激によって卵子の質が下がるといった科学的根拠はありません。不妊治療は年齢との勝負ですから、最小の採卵回数で必要かつ十分な卵子を得る必要があります。血中エストロゲンの数値と発育卵胞数を目安に、副作用が出ないよう適切な刺激の量を適宜検討します。なお、近年では副作用を抑えるために有効な薬剤がありますので、ほとんどの方が日常生活にも支障なく採卵を終えられます。

(2) ときには低刺激といった選択肢も行う

卵巣刺激が万能かというと、そうではありません。必要以上の刺激を与えることで、卵子の質が悪くなる例もまれには存在します。特に、卵巣の反応の落ちた例ではそのような傾向があります。そういった患者さんには、低刺激または自然周期という選択も行っています。

(3) 丁寧な説明

当院では完全予約制により、一人の患者様に十分な時間をとって説明を行うよう心掛けています。予約人数の制限により患者様にはご不便をおかけしてしまうこともありますが、ご理解いただいています。また、次の安全管理にもつながることですが、敢えて病院の規模を広げすぎないことも、治療の質を保つ上で重要と考えています。

徹底した安全管理

医療において、治療技術はもちろんのこと、安全・安心対策の充実が求められます。
特に生殖補助医療(ART)関連技術では、患者様の精子・卵子を採取、胚を体外で培養、更にそれらを長期に渡って凍結保存するという手技を行います。その作業は複数のスタッフにより毎日行われていますので、より高度な安全管理システムが求められます。

バーコードを使用した認証システムの導入

2012年3月より、精子・卵子・胚にバーコードでIDを付けてPCで認識させる2次元バーコードシステムを導入しています。「ヒューマン・エラー」防止への取り組みとして、人による管理システムに加えコンピュータを使った最先端の安全管理を行うことにより、さらなる安全の確立を目指しています。

>>当院での安全管理指針についてはこちら