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力がなくても楽しめるゴルフスイングについて

院長記事
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ここで述べるのはいわゆるゴルフのレッスンプロが教えるスイングではありません。年齢が高くなり力がなくなったとき、体が硬くなったとき、腰痛の不安があるとき、楽しくラウンドするため自分で考えだした、特にアイアンを打つ方法です。力がなくても曲がらずに、よく飛びます。はじめはサンドやピッチングで練習します。 体重移動はしません。腰や腕の力を使いません。いわゆる手打ちですが、手では打ちません。重いクラブヘッドが勝手に仕事をします。テコの原理と、下方向へのフェイスターンを使います。体(胸)はインパクトまで開きません。インパクト以降は、クラブのトウを目標方向に投げるイメージです。このスイングで、90前後でラウ

20687人の女性の、全胚盤胞凍結法による初回の体外受精周期の出産率(採卵個数が多いほど妊娠率も高い)

論文紹介
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“Live birth rates in the first complete IVF cycle among 20687 women using a freez-all strategy” 「20687人の女性の、全胚凍結法による初回の完全なIVF周期での妊娠率」 Human Reproduction, 2018;33:924-929 【要旨】 疑問:全胚凍結を用いた場合、1回のIVF周期でどのくらいの挙児の確率があるのか? 答え:上記で挙児を得る確立は50.74%である。 研究デザインと期間:2007年1月から2016年3月までに、中国で全胚凍結法を用いて1回目のIVFを行った20687人

PCOS(多嚢胞卵巣症候群)治療についての検討。妊娠率が高いのは、ホルモン補充周期の凍結胚盤胞融解移植(FBT)か排卵周期FBTかについての考察

基礎医学
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PCOS(多嚢胞卵巣症候群)の治療は、東京HARTクリニックでは、アンタゴニスト法による排卵誘発をして、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を避けるため全胚盤胞凍結を行ない、妊娠希望周期に、凍結(ガラス化)胚盤胞の融解移植(FBT)を行います。 PCO患者の着床について考察するため、ホルモン補充(HRT)周期にFBT(凍結胚盤胞融解移植)を行うほうが成績が良いのか、排卵周期に行なうほうが良いのか検討しました。期間は2014年1月から2017年12月までの3年間です。PCOは自然排卵がほとんど期待できないため、まずホルモン補充周期FBTを2周期行い、成功しなかった症例に排卵周期FBTを行いました。採卵

自然周期orホルモン補充周期?-PCO群と非PCO群での凍結胚盤胞移植の成績の検討

基礎医学
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【目的】自然周期またはホルモン補充周期での凍結胚盤胞移植の妊娠率および流産率をPCO群と非PCO群でそれぞれ比較する。 【対象】2014年1月~2017年12月に東京HARTクリニックで凍結胚盤胞移植を行った患者。AFが左右の卵巣に10個以上あり、自然では無排卵の患者をPCO群、それ以外を非PCO群とした。 【方法】移植方法の選択は、初回は通常E+P周期で行い、1~2回不成功の場合に排卵周期移植を行っている。2014年1月~2017年12月の凍結胚盤胞移植のデータより、非PCO・PCOのそれぞれの群で、着床率・妊娠率・継続妊娠率・流産率を算出し、後方視的に比較検討した。 【結果】非PCO群(1

子宮内膜日付診結果からホルモン補充周期の黄体ホルモン投与から6.5日目あるいは7日目にガラス化胚盤胞融解移植をして妊娠出産に至った9症例の検討

基礎医学
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[目的]子宮内膜日付診を行い、POD3(排卵後3日目)の結果を得た症例について、D6.5あるいはD7にガラス化胚盤胞融解移植を行い妊娠出産に至った9例について考察し、その有効性を検討した。 [対象]2014年から2017年の間に東京HARTクリニックで子宮内膜日付診を行い、病理学的にPOD3(排卵後3日目)と報告された症例に対して、D6.5あるいはD7にガラス化胚盤胞融解移植(FBT)を行い、出産に至った症例9例である。不妊原因は8例が原因不明不妊症で、1例が子宮内膜症であった。 [方法]子宮内膜日付診は、ガラス化胚盤胞の保存が確認できた採卵周期の後の周期に行った。月経開始3日目からプレマリン

2017年のヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)の着床前診断(PGS)についての発表とアメリカのReprogenetics社の着床前診断(PGS)のデータについて

基礎医学
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胚盤胞の⑥(hatched)すなわち透明帯という殻から完全脱出した胚盤胞でPGSを行った患者の着床率は24%と低かった。アメリカでのPGSの成績では着床率54%、流産率10%であった。いずれも満足できる成績ではないと考えます。参考までに、東京HARTクリニックの成績ではPGSをしなくても39歳以下であれば、着床率55%、流産率24%です。海外ではPGSをすると着床率は上がらないが流産が減るとされています。 考察 胚盤胞ガラス化保存の開発をしていた2000年頃ころ、現在は100%である胞胚腔が拡大した胚盤胞の生存率は、当時は特に6日目の拡大胚盤胞④や脱出胚盤胞⑤、⑥では70%程度と低く、改良が必

PGSにおけるTE細胞採取数と着床率の関係

論文紹介
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PGS(着床前染色体スクリーニング)によって正常染色体数の胚盤胞と診断されても、必ずしも着床するとは限らない理由を説明する手がかりになる論文を紹介します。 Number of biopsied trophectoderm cells is likely to affect the implantation potential of blastocysts with poor trophectoderm quality 「生検した栄養外胚葉(TE)細胞の数は形態不良胚盤胞の着床能力に影響する」 (Fertility and Sterility 2016;105:1222-7) 【目的】胚盤胞の発

染色体正常な胚を移植しても流産に至るのはなぜか?

論文紹介
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2017年1月の、HART TVカンファレンスで取り上げた論文を紹介します。 ※内容をざっと知りたいという方は、「要約」と「解説」をお読みください。 “Why do euploid embryos miscarry? A case-control study comparing the rate of aneuploidy within presumed euploid embryos that resulted in miscarriage or live birth using next-generation sequencing” (Fertil. Steril.