こころのケア
当院では、最先端の不妊治療技術を提供して、患者さんにできるだけ早く、確実にお子様が授かるよう努力していますが、治療を受ける患者さんの「こころのケア」もとても大切なことだと考えています。
当院における「こころのケア」は、全スタッフが行う、患者さんへの接遇や丁寧でわかりやすい説明などによる安心・信頼して治療を受けていただくための取り組み(専門的には「患者中心ケア」と呼びます)と、専任の心理カウンセラーによる専門的な心理支援(生殖心理カウンセリング)を両輪として患者さんに提供しています。
「こころのケア」がどうして必要なのか、それはまず患者さんが安心して治療を受けられなければ、本来妊娠できるはずの患者さんが妊娠に至らないまま治療をやめてしまうことにつながるからです。安心感や信頼感が不妊クリニックの治療のベースに必要だと考えています。
しかしそれだけでは「こころのケア」はじゅうぶんではありません。それは、不妊治療がさまざまなストレスを生み、個人のメンタルヘルスや夫婦関係をはじめとする対人関係に影響を与えるからです。わが国の調査では、不妊治療を受ける女性の54%に軽度以上の抑うつ症状が見られたとする報告があります。心身ともに健康な状態で妊娠・出産に臨むために、不妊治療のストレスに適切な対処ができるようになることや周囲の人々との関係を改善することは、ご自身のためにとても大切なことなのです。
当院では、専任の公認心理師による心理カウンセリングが無料で受けられます。「カウンセリング」というとまだまだ日本ではなじみが薄いものかもしれませんが、当院のカウンセラーは、25年以上のキャリアをもつわが国におけるこの領域での第一人者であり、確かな援助技術を持ったプロの生殖心理カウンセラー(公認心理師・臨床心理士)です。安心して積極的にご利用ください。
心理カウンセリングの利用について
【心理カウンセリング実施日時】
火・木・金曜日の9:00、10:00,11:00、15:00、16:00
【料金】
無料
【利用できる方】
当院通院中の患者様 個人でもカップルでも利用できます
【ご利用方法】
当院受付までお電話か直接お申し込みください(予約システム@Linkは使えません)
【上記以外の時間帯でカウンセリングを受けたい方・当院通院中の患者様以外】
東京リプロダクティブカウンセリングセンターをご利用ください(夜間・土日・オンライン対応:有料のカウンセリングになります)
カウンセラー紹介
平山史朗
〈資格〉
- ・生殖心理カウンセラー
- ・公認心理師
- ・臨床心理士
- ・がん・生殖医療専門心理士
- ・家族心理士
〈TV出演〉
- ・NHK総合「あさイチ」(2023年2月20日)
- ・Eテレ「ここが聞きたい!名医にQ 夫婦で向き合う不妊治療/不妊治療 あなたの疑問に答えます!」(2011年12月10日・17日
〈著書・寄稿〉
- ・「妊活に疲れたら、開く本」主婦の友社インフォス(2017年)(ハイパーリンクをアマゾンの該当ページに貼ってください)
- ・「赤ちゃんが欲しい」等多数の妊活雑誌・メディアに寄稿
〈役職・活動〉
- ・日本生殖心理学会 副理事長
- ・日本家族心理学会 代議員
- ・厚生科学審議会 生殖補助医療部会
- ・厚生労働省 不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会委員