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子宮内膜日付診結果からホルモン補充周期の黄体ホルモン投与から6.5日目あるいは7日目にガラス化胚盤胞融解移植をして妊娠出産に至った9症例の検討

基礎医学

[目的]子宮内膜日付診を行い、POD3(排卵後3日目)の結果を得た症例について、D6.5あるいはD7にガラス化胚盤胞融解移植を行い妊娠出産に至った9例について考察し、その有効性を検討した。

[対象]2014年から2017年の間に東京HARTクリニックで子宮内膜日付診を行い、病理学的にPOD3(排卵後3日目)と報告された症例に対して、D6.5あるいはD7にガラス化胚盤胞融解移植(FBT)を行い、出産に至った症例9例である。不妊原因は8例が原因不明不妊症で、1例が子宮内膜症であった。

[方法]子宮内膜日付診は、ガラス化胚盤胞の保存が確認できた採卵周期の後の周期に行った。月経開始3日目からプレマリン3.75㎎/日内服し、月経開始から12日目以降に、超音波検査を行い、子宮内膜厚の計測と、卵巣に卵胞発育がないことを確認した。黄体ホルモン投与後5日目に子宮内膜を一部採取して、病理学的にPOD(排卵後)何日目か診断した。FBT周期はすべてホルモン補充周期で行った。

[結果]年齢は28歳から43歳、平均年齢37.3歳であった。妊娠の既往は自然妊娠流産の1例のみであった。日付診検査までの他院と当院でのD5でのFBT回数は0回から10回で、平均2.9回であった。日付診後の妊娠はFBT回数が1回から2回で平均1.2回、出産は1回から3回、平均1.4回であった。移植個数は1個から2個で平均1.3個であった。

[考察]今回の結果から繰り返しFBT失敗症例では、内膜日付診を行い、結果がPOD3の場合、D6.5あるいはD7FBTを行うのは有効と考える。日付診を行わなくても、3回以上のFBT失敗症例ではD6.5FBTを試みてもよいと考える。