ページトップ

トピックス

Topics

PGS(着床前診断)を行い、確実な診断が得られなかった凍結胚盤胞を融解し再度バイオプシーをして2回目のPGSを行い正倍数性の胚を移植した臨床結果

論文紹介

PGS(着床前診断)を行い、確実な診断が得られなかった凍結胚盤胞を融解し再度バイオプシーをして2回目のPGSを行い正倍数性の胚を移植した臨床結果
(Human Reproduction 2018年10月号、イタリアからの論文)

栄養外胚葉のバイオプシーを試みたものの全体の2.5%(228/8,990)は確実な診断が得られなかった。

その中の2.0%にあたる176個はDNAの増幅が不成功で、0.5%にあたる52個は一致した結果が得られなかったためPGSが不成功であった。

確実な診断が得られなかった213個の胚盤胞は融解して再度PGSを行い再凍結した。融解後の生存率は96.7%(206/213)で、正倍数性の胚盤胞は51.9%(107/206)であった。

49個の正倍数性の胚盤胞を移植し生児出産率は38.8%(19/49)であった。産科的または周産期における合併症はなかった。