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News letter Vol.51

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HARTグループ(東京・広島・横浜・神奈川)では、年に数回共同でNews letterを作成しています。 最近発刊されたNews letterのリンクを掲載しますので、ご覧ください。 HART Newsletter Vol.51

凍結胚盤胞融解移植において、PCO(多嚢胞卵巣)患者と原因不明不妊患者の自然周期とホルモン補充周期の臨床成績の比較

院長記事
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当院での凍結胚盤胞融解移植において、PCO(多嚢胞卵巣)患者と原因不明不妊患者の自然周期とホルモン補充周期の臨床成績を比較しました。 目的;PCO患者と原因不明の患者に分けて凍結融解胚盤胞移植の臨床成績を比較し、PCO患者の特性の知見を得て、治療周期を検討する。 対象;2015年から2019年の期間に、当院で凍結胚盤胞融解移植を受けた、PCO症例と原因不明不妊症例が対象である。40歳以上のPCO症例が少なかったため、39歳以下を対象とし、PCO 144周期と原因不明548周期について自然周期とホルモン補充周期における臨床成績を比較検討した。 結果;凍結胚盤胞融解移植において、39歳以下のPCO

凍結胚盤胞移植における、自然周期とホルモン補充周期の妊娠率と流産率の比較

院長記事
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凍結胚盤胞を融解移植する際に、自然周期とホルモン補充周期のどちらが良いか当院の成績で検討しました。 背景;2019年の欧州生殖医学会(ESHRE)では、凍結融解胚移植において、自然周期の方がホルモン補充周期より妊娠率は変わらないけれども流産率が有意に低いとの口演が少なからずあった。 方法;2015年から2019年までの4年間の当院での凍結胚盤胞融解移植1869周期について、自然周期の643周期とホルモン補充周期の1226周期で、その臨床結果から妊娠率と流産率に差が出るかを後方視的に調べました。 結果;凍結胚盤胞融解移植における自然周期での妊娠率、継続妊娠率と流産率はそれぞれ39.2%、32.8

2019年のヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)の口演から凍結融解胚移植周期についての考察

学会報告
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2019年のヨーロッパ生殖医学会の口演から、凍結融解胚移植周期について考察しました。 以下に7つの口演の内容を簡単にまとめます。 口演No.21;フランス 人工(ホルモン補充)周期は8,139周期、自然排卵周期は3,126周期、刺激排卵周期は3,156周期でした。生児出産率は、それぞれ16.9%、18.8%、19.3%であり、有意に刺激周期で高かった。流産率は全体で31.5%、刺激排卵周期で23.6%で一番低かった。 口演No.68;中国 調節刺激採卵周期の後に、続けて融解胚移植を行うか、2周期以上開けて行うかの比較。対象は824名の女性。継続妊娠率は、前者が49.3%、後者が41.5%で、迅

第37回受精着床学会発表報告

学会報告
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第37回受精着床学会において、当院院長が口頭発表を行いましたので、内容を報告します。 「D-6の④⑤⑥(拡大から脱出)胚盤胞とD-5胚盤胞の凍結融解移植の臨床成績の比較」 背景;最近の海外からの報告ではD-6の④⑤⑥胚盤胞はD-5の④⑤⑥胚盤胞に比べて凍結融解移植の臨床成績が良くないと報告されている。2003年までのHARTクリニックでは、D-6の④⑤⑥胚盤胞の融解後生存率が悪く、AS(人工的収縮)を行い凍結するようになって改善した経験がある。 目的;当院でのD-6の④⑤⑥胚盤胞とD-5の④⑤⑥胚盤胞の凍結融解胚移植の臨床成績を2017年1月10日から2018年6月30日までの期間で臨床成績デ

第17回日本生殖看護学会発表報告

学会報告
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9月15日に行われました第17回日本生殖看護学会にて、当院看護部が発表を行いました。 「二人目不妊治療の負担感に関する調査」 目的:二人目不妊治療を受ける患者が経験する負担感の特徴を明らかにし、二人目不妊患者に求められる看護支援への知見とすることを目的とする。 方法:2019年4月~5月に次子を希望して一般不妊治療及び生殖補助医療を受けている女性患者30名を調査対象とした。 調査票は、二人目不妊治療の負担感に関して、その強さ及び内容、一人目治療時との比較、育児との両立困難度について独自に作成した質問を5ないし7段階のリッカート尺度による回答で量的に把握した。また負担感に影響する要因として、二人

胚移植前の子宮内HCG注入は体外受精の結果を改善しうる

論文紹介
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Fertility&Sterility 2019年7月号、中国からの論文です。 研究目的;胚移植前にHCGを子宮内に注入することが体外受精の結果を改善するか検討した 対象;体外受精を受けていて、胚移植前に子宮内にHCG注入を受けた2763人の不妊患者を対象とした、15件の無作為対象試験を行った論文を対象にメタアナリシスを試みた 結果;移植前に子宮内にHCGを注入した群がコントロール群と比較して、生児出産率は44.89%と29.76%、継続妊娠率は48.09%と33.4%、臨床妊娠率は47.80%と32.78%、着床率は31.64%と22.52%と著しくHCG注入群の方が高かった。さらに

採卵数の増加は、顕微受精周期のday3の正倍数性胚の増加と相関した

論文紹介
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採卵数の増加は、顕微受精周期のday3の正倍数性胚の増加と相関した Human Reproduction,2019年、1月号 オーストラリアからの論文 体外受精では、妊娠の確立を上げるために、卵巣を刺激し、多数の卵子を採卵することを目的としている。しかし過剰な卵巣刺激が生児出産率を低下させているのではないかとの懸念を抱く人もいる。これまで卵巣刺激周期で多数の卵子が回収された場合に、得られた胚の正倍数性の割合などは明らかにされていない。 今回ICSI周期の卵巣刺激周期で回収された卵子の数が、day3の正倍数性の染色体の胚の数と相関するかを2011年から2016年にかけての3か所のラボの724周期